異文化経験を楽しめることが海外仕入れ・発送代行の副業
エピソード

異文化経験を楽しめることが海外仕入れ・発送代行の副業

大塚さん(50代 / 個人事業主)

タイ・バンコクの高校で日本語教師として働きながら、家族を養うために海外仕入れ・発送業務代行の副業を開拓した大塚さん。タイ人と日本人の感覚の違いに時に怒り、呆れながらも、最後は笑うことができたと語ります。

ニーズを見出して自ら起こした「海外仕入れ・発送代行業」



どのようなきっかけで、海外仕入れ・発送代行業の副業を始めたのですか?



私はタイのバンコクにある高校で、日本語教師をしています。
タイ人女性と結婚し、子どもにも恵まれ、家族ができると日本語教師だけの給料だけでは家族を養うことが難しくなり、副業を探しはじめましたことがきっかけです。
生活費の不足分を補うため、約6年間ほど、海外仕入れ・発送代行業を副業として行なっていました。



どのようにしてその仕事を見つけたのでしょうか。



この仕事を最初から知っていたとか、探したという訳ではなく、最初はヤフーオークションにタイの雑貨、サプリメントを出品していました。その中で「こういう商品が欲しい」とか「こういう商品はありませんか?」などの相談を受けるようになったんです。
これはビジネスになるのではないかと思い、平行してヤフーオークションの「代行」というカテゴリーで「タイで欲しい商品を購入代行、発送します」というタイトルをつけ、出品するようになりました。
タイ在住、現地情報や社会習慣に精通していること、タイ語が話せるという私自身の強み、それに加えて日本とタイの物価格差を考えると収益が見込めるビジネスだと思ったんです。

試行錯誤の末受注成功!仕事のチャンスは自分で作る



仕事を始めるまでの流れを教えてください。



まず最初に、ヤフーオークションの代行カテゴリーに「タイで代理購入、発送代行します」というタイトルで出品しました。
ですが、こちらはまったく落札されることはありませんでした。
次に「タイ現地情報や面白い話題」のメールマガジンを配信し、タイシルク、シルバー、ハーブサプリメントなどの商品紹介を試みます。
その記事の最後に「代理購入、発送代行もします」と宣伝してみると、メルマガの購読者は約600人にまで膨らみました。
読者数増加に伴い、メールマガジン読者からタイの衣料品について、問い合わせを受けるようになったので、問い合わせや要望に対してなるべく迅速に調査し、メールで回答するようになります。
このようなやり取りを数十回繰り返すうちに、メルマガ読者である2~3件の業者から、衣料品の買い付け・発送代行の注文を受けるようになったんです。



具体的な仕事内容はどのようなものなのでしょうか。



注文が入ったら仕入れる商品、おおよその価格、納期、発送方法などについて、クライアントとメールやスカイプで打ち合わせをします。
次に、バンコクのマーケットや卸売り市場へ行き、クライアントの要望に合う商品を探します。
価格を調べて写真を撮影し、場合によっては数点サンプルを購入することもありました。
写真やサンプルを送り、価格、品質などを説明し、クライアントからOKが出た場合は商品を仕入れ、発送します。
OKが出ない場合は、再調査となりました。
商品調査は注文のあるなしにかかわらず、実施していましたので、なかなか忙しかったです。



具体的にどのくらいの時間をお仕事にあてていましたか?



毎週土日、1日5時間程度を商品調査の時間にあてていました。
1ヶ月で換算すると、20時間程度仕事をしている計算になりますね。



労働と見合った、満足のいく金額でしたか?



収入は少ないときは、1ヶ月2~5万円程度、多い時で1ヶ月20万円~30万円程度の収入となりました。たくさん稼げている時は、1回の労働でかなりの注文量を頂きましたので、労働に見合った金額だと思いました。
でも、収入が少ない時は「時間の浪費では」と感じる金額だったのが、正直な感想です。

タイ人と日本人の感覚の違いは想像以上!強いメンタルが必須の仕事



最初にイメージしていたことと違うことはありましたか?



この仕事を始める前は「あの店行ってこれを買ってきて」みたいな、とてもシンプルなビジネスだと想像していました。
ですが、実際に始めてみると、そんなに単純ではなく「こういった物がないか、調べて欲しい」という調査から仕事が始まったということです。
調査に労力と時間がかかるものだというのは、仕事が軌道に乗ってから分かりました。



海外仕入れ・発送代行業務をしてみて良かったこと、悪かったことなどあれば教えてください。



日本とタイの物価格差で、稼げる時は自分の予想以上にお金を稼げたことが大きなメリットです。
タイ人の商習慣、ビジネスに対する考え方が日本人と根本的に違うということが、肌感覚で分かったことはとてもプラスになったと感じています。日本人は完璧さとスピートを求めますが、タイ人は何事もゆっくりしていて大らかです。
デメリットとしては、その間に立つことで、常時ストレスに晒されることとなり、辛い面もあったことです。



なにか面白いエピソードや驚いたことがあれば、教えてください。



タイ人の行動や、考え方にはとても驚かされました。
納期は守られたためしがない、注文したのと全然違う商品を平気で送ってくる、注文した商品が入っていない、それにクレームをつけると逆ギレするなど、日本ではありえない対応も多々ありました。
日本人が当たり前と思っていることが、タイではまったく通用しないのです。
そのことに最初は怒り、次に呆れ、最後は笑えるようになりました。



どんな人がその仕事に向いていると思いますか?



諦めない人、調査するのが好きな人、好奇心の強い人、降りかかってくるトラブルを楽しめる人は向いていると思います。
なぜかと言うと、この仕事は調べることから全てが始まるのです。
そこにストレスを感じてしまうと、最初の段階でやっていくのが困難になることが予想できます。
体を動かして調べることを億劫に感じないことも、重要です。
また、異文化間コミュニケーションとなりますから、考え方の違いからいろいろなトラブルも怒ります。
「これもまた、異文化経験」と前向きに感じ取れる人には向いていると仕事だと思います。



海外仕入れ・発送代行の仕事をこれからも続けたいですか?



日本のデフレ進行とタイの物価上昇で、クラアイントも私も利益が上げられなくなってきたので、6年ほどでこの仕事は自然消滅してしまいました。
まだ若く、海外で何かビジネスを始める前に経験値をアップさせたいと割り切れる人や、多くを望まない小遣い稼ぎと考えられる人には、面白い仕事でもあるので、おススメの仕事ですよ。

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